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家具によく使われる木の種類6選&木の豆知識

家具に使われる木の種類

家具やテーブルに良く使われている木の種類は一般的に、ウォールナット材・オーク材・アッシュ材・アルダー材・ラバーウッド材・パイン材などがあります。 木材それぞれに 硬さ・しなり・艶など特徴がありますので、ご使用の用途に合わせてお選びいただけると良いと思います。

また、家具を選ぶ際、価格やデザインを重視してしまいがちですが、ただ、せっかくなら木の種類にもこだわってみませんか?その家具がどんな木で出来ているのかを知ることで、より趣向やライフスタイルに合った家具が選べますし、家具の目利きになれるかもしれませんよ?
今回は、家具に使われる木の種類についてご紹介したいと思います。

ウォールナット材

「ウォールナット家具」というと高級家具というイメージをお持ちの方も多いでしょう。実際に、ウォールナットはマホガニーとチークに並んで世界三大銘木のひとつとされています。いわゆる高級木材ですね。ただ、このウォールナットは実はとても身近なものでもあるのです。というのも、ウォールナットというのはクルミの木なのです。普段おやつで食べているナッツの木が高級木材となっているのですから面白いものです。

ウォールナット
ウォールナットは木材として硬く、強度が強いというのがひとつの特徴になります。加工する際にも狂いが出にくいので、綺麗に仕上げることができます。高級木材の名に恥じない高級感のある木目や重厚感というのは、ウォールナットならではです。
もともと日本では人気の木材なのですが、最近では海外でもウォールナットの需要が高まっています。日本の市場に出回りにくくなっているので、よりいっそう高級木材としての地位が揺るぎないものになっています。最近では日本の職人の高い技術を利用し、木そのままの無垢材としての加工だけでなく、薄くスライス状にして貼り付ける「突板貼り」として製作することで、希少な木材を有効活用し、コスト削減も実現されています。

ラバーウッド材

ラバーウッドの「ラバー」って何処かで聞いたことがありませんか?卓球のラケットの表面に貼られたラバー、靴の底に貼られたラバーソールなど…「ラバー」とはつまり、ゴムです。ラバーウッドでゴムの木です。ゴムの木から採れる樹液が天然ゴムの原料となりますので、まずはその樹液を採取します。もう樹液が出なくなった木は、ラバーウッドとして家具などの素材に使われます。南米・東南アジアなど暑い地域に生息する木なので成長が早く、次から次へと育ってくれるので安定した供給も可能なことから非常にエコな木材です。

ラバーウッド材
木目はとても穏やか、加工後の手触りも滑らかで(なので子供向けの家具などにも多く採用されているほど)、軽くて加工にも優れています。
見た目の美しさ、手触りの心地良さ、そして低価格という魅力的な要素もあって、近年では家具だけでなく、建材などにも多く使われるようになりました。ダイニングテーブルでは天板にはウォールナットやオーク材などを使って、脚の部分にラバーウッドを採用しているものも多く見られます。もっともラバーウッドの艶やかでクセのない木目・表情が好きという方も多く、天板・脚共にラバーウッドを選ばれる方も増えています。特性を考慮して上手に付き合えば、まさにコストパフォーマンスの良さを実感することができる木材です。

アルダー材

ヨーロッパ・北米エリアを中心に分布している広葉樹であるアルダー材は、伐採直後は白っぽい色ですが、時間が経って空気に触れていると淡紅褐色や淡黄褐色に変化していく特徴があります。木肌は大きなクセはないものの、適度に木目・節に主張がある為、家具の素材としては相性が良い木と言えます。素材としては機械加工がしやすい為、家具だけでなくギターなどの楽器にもよく使われています。

アルダー材
一般的に家具の表面の仕上げ加工はウレタンという塗料が多く使われます。ところが、アルダー材で作られた家具には「自然塗装(オイル塗装)」と呼ばれる塗料が使われることが多々見られます。自然塗装はウレタン塗装に比べると、価格も高い為、高額の家具に使われがちですが、「アルダーの美しい木肌をそのままいかして製作したい」という職人の声が多く、実際に手頃な価格帯として流通している家具にも自然塗装仕上げという表記が多く見られるようになりました。

パイン材

北アメリカを中心に生息する針葉樹(葉の先が尖ってる)ですが、実は日本にも数多く見られます。「パイン材=パイナップルの木?」と連想される方もいらっしゃいますが、日本で言うところの「松」になります(パイナップルは熱帯アメリカ原産の多年草ですから全く異なります)。「松の木」と言えば日本人にも馴染みが深い木ですが、パイン材でも家具に使われるのはホワイトパイン、イエローパイン、ロッジポールパインと言われるものです。比較的安価で加工しやすく、家具メーカーとしては扱いやすい木材で、職人も表現力豊かな作品を作れる為、ユーザーからの人気も高いです。北欧テイストやカントリーテイストなどを好むユーザー向けとも言えます。

パイン材
近年の加工技術の向上により、木目や節を残したまま表面を美しく加工する商品も多数見られるようになり、やはり他の木材に比べると安価に購入しやすいなどのメリットが多い為、近年の北欧ブーム、フレンチカントリー人気などにもあやかって木材の上位人気にランクインするようになりました。まるで森林浴をしているかのような癒し系のパイン材で作られたテーブル、きっと落ち着いた心地で食事が楽しめるでしょう。

オーク材

北米では「オーク」、ヨーロッパでは「ナラ」と呼ばれますが、厳密に言うと同種類ということであって全く同じ木ではありません。涼しい地域で長い年月をかけて成長する木の為、密度が高く強度にも優れますが、その分重量を感じます。日本人の私達にとっては子供の頃によく遊んだ「どんぐり」の木と言えば親近感が沸きます。
全体的に木目は細かくて美しいですが、節は大きめで一部分の木目が荒い印象の為、商品によって木目の違いが顕著なので注意が必要です。ただし、これが個性でもある為、北欧の雰囲気を好む方には人気の高い木材です。色味が異なるホワイトオーク・レッドオークなどの種類があり、いずれも家具用木材として人気ですが、ホワイトオークは成長に100年かかることもあると言われるくらい貴重であるため伐採量がコントロールされており、市場には高級家具として流通しています。

オーク材
固くて強度の高いオーク材は、力の加重や衝撃には比較的強い反面、木の密度(収縮率)が高い為、乾燥には弱い面もあります。特に多湿な状態から一気に乾燥状態が続くような環境を繰り返すと狂いや割れが発生することもあるので注意が必要です。通常の生活では特に気にする必要はありませんが、夏場に毎日クーラーの風が直接当たる場所、冬場に毎日ストーブの熱気が当たる場所などへの設置は控えましょう。また、長い期間に渡って直射日光が当たり続けると軽微な飴色に変色することがありますのでこちらも注意しておきたいところです。

アッシュ材

北アメリカ全域に分布される、モクセイ科トネリコ属の広葉樹。成長するとなんと高さ40m近くにもなります。高く真っ直ぐに伸び、多くの葉が生い茂るのでその様は人々の癒しにもなっています。
木目の表情や、耐久力、加工性等から、「家具の王様」と呼ばれる日本のタモ材と非常に似ており、近年では家具の高級素材としてよく使われています。

アッシュ材
適度に堅いものの弾力性にも富むという貴重な性質から、野球のバット、テニスラケット、スキー板、ボート用オールなどのスポーツ用品としても人気があります。
粘りがあり強度が高い割には加工性が良く、スチーム曲げなどの特赦加工も容易なことから、流れるような美しいラインの家具を作り出すこともできるので、職人からの人気も高い木です。もちろん強度や加工性だけでなく、仕上がりの表情も秀逸。柾目では穏やかで素直な木目を表現できるのに対し、板目では木目が強調され、迫力のある仕上がりになります。無垢としての加工だけでなく、単板に剥がすことも可能なことから、突板貼りとしても多く使われます。

まとめ

ほとんどの家具はどんな木で作られているのか表記がされているはずですから、家具の購入を検討中の方は、価格、デザインをよく検討し、さらにはこのページをよくお読みいただいて家具を購入する際の参考にしていただければ幸いです。

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